【著作権勉強会 (1)】「セクシー田中さん」の件でわかった! ライターが知っておきたい著作権のポイント


ライトアップの中森です。

「漫画の原作者が
ドラマ化に際し、原作を尊重されないことが
多々あり、色々あって最終的に×××…」
という、『セクシー田中さん』の一件が記憶に
新しいですが、
著作権ライターにとっても身近な問題です。


「ライターの地位向上」を目指すコミュニティ
ライトアップでは毎月1回「交流会」または
「勉強会」を開催していますが、
1/29(月)は著作権についての勉強会を行いました。


勉強会のレポートを何回かにわけて、
お届けしようと思います。



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🔴講師: 紙尾 浩道さん (弁護士)
クリエイターのための著作権法という
テーマでお話していただきました。 

連絡先を記事の文末に載せました。

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(1) 「著作物」って、そもそも何だ? ~何でも「私の作品です。パクるな」と言えるのか?~

私たちは子供のころ「他の人の文章やアイデア
丸ごとマネしちゃダメ。それはパクりと言っ
て、他の人の努力を盗むことと同じなんだよ」
と教えられます。
(多くの人がそうだと思います)


大人になるにつれ「著作権」という言葉を知り
「自分がつくった作品をパクられない権利」が
あると理解するのですが…
「どんなものでも『パクるな』と言えるか❓」
というと、自信をもって答えられる方は少ない
のでは? と思います。


(微妙な例)

・140字のX (Twitter) は「作品」ではなくて
 単なる「メモ」じゃないの?

・業務連絡のメールは「作品」なの?




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🔴紙尾さんの答え

著作物とは…工夫を凝らした表現物
( 法律的な基準は厳密では無いので、
「これは著作物か?」は意外とあいまい )

ポイント
ポートレート写真は著作物に認められるが
証明写真は微妙… (OKの場合が多い) 

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 おぉ、「工夫を凝らしているか」がポイント
なんですね。




説明のあと、紙尾さんは
・サブスクのサービス (仕組み)
・モナリザの絵
・YouTubeの動画1本
・新型コロナの患者数を伝えるニュース番組
 の4つを挙げて
「この中で『著作物と言えないものは❓」と
いうクイズを出しました。



上の中だと
● サブスクは、単なる仕組みやアイデア
● コロナ患者数のニュースも、単なる報告
と解釈されるため
「工夫を凝らした表現物」にはならないそうです。

※演出にこだわった番組構成となると
 話が違いますが、ここでは「単なる報告」
 という意味でニュース番組を扱います。







著作物の例


・言語
・音楽
・舞踊、無言劇
・美術
・建築
・図面
・映画 (動画を含む)
・写真
・プログラム (ソースコード)
・二次的著作物 (小説をドラマ化したものなど)

※「工夫をこらした表現物」であれば
著作物と認められる




「著作物」というと、文章・画像をイメージ
する方が多いと思いますが、私たちがイメージ
するよりも幅広いものが「著作物」として認め
られていることに驚きました。




私たちがなんとなく意識している「著作権」
「著作物」は、知らないことが多くあったと
気づかされました。

続編 (2) では、「セクシー田中さん」の一件と
関連が強い「著作権の内容」についてレポート
を書こうと思います。

( このあと記事を作成する予定です )




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弁護士・紙尾 浩道さんへの相談はこちら
BACeLL法律会計事務所

🔴 法律事務所 webサイト
https://www.bacellgroup.com/legal

🔴 紙尾さん 自己紹介 (noteの記事)
https://note.com/h_kamio1126/n/nee1ae4639572

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